開催趣旨

東京大学が世界初となる放射光専用リングSOR-RINGを建設し、最初の入射試験を行って来年で50年になります。その間、放射光は先端材料やタンパク質の構造を原子・分子レベルで可視化し、物質の機能を電子状態レベルで解き明かすツールとして世界中で急速な成長を遂げ、日本は9つもの光源施設を抱える放射光立国として、その地位を確立しました。東京大学はSOR-RINGより始まりつくばのPhoton Factory、播磨のSPring-8へとその拠点を移しながら最先端の科学を実現する分析装置の開発・利用を推進して参りました。2024年度には高輝度3GeV放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」が東北大学新青葉山キャンパス内にて稼働を予定しており、東京大学も独自に開発した電子分析装置を従えて参画します。
本シンポジウムでは、NanoTerasuの新しい利用の仕組みや東京大学が展開する放射光サイエンスを概観し、新たな発見やイノベーションをもたらす利用の可能性について議論します。
【開催日時】
2023年9月11日(月)
【場所】
東京大学 弥生キャンパス 弥生講堂一条ホール
【主催】
東京大学シンクロトロン放射光連携研究機構

Program(暫定版)

■ 10:00– 開会  森 初果 東大放射光・量子ビーム担当副学長挨拶

■ 10:05–12:00 「先端放射光と利用の仕組み」
◎原田慈久 シンクロトロン放射光連携研究機構長 40分(含質疑10分)
「東京大学と放射光:SORリングからSPring-8/NanoTerasuへの歩み」
◎松田巌 東大物性研教授 25分(含質疑5分)
「東京大学放射光アウトステーションの概要I:雰囲気光電子分光」
◎原田慈久 東大物性研教授 25分(含質疑5分)
「東京大学放射光アウトステーションの概要II:軟X線発光分光・顕微光電子分光」
◎木村隆志 東大物性研准教授 25分(含質疑5分)
「東京大学放射光アウトステーションの概要III:軟X線顕微分光イメージング」

■ 12:00-13:00 写真撮影+昼食

■ 13:00-15:50 東大が導く次世代放射光科学
◎杉山正和 東京大学 先端科学技術研究センター 所長 30分(含質疑5分)
 「カーボンニュートラル × 次世代放射光」
◎溝口照康 東京大学 生産技術研究所 教授 30分(含質疑5分)
「情報科学 ×次世代放射光」
◎豊島近  東京大学特別教授、定量生命科学研究所 特任教授 30分(含質疑5分)
「生命科学 × 次世代放射光」
(休憩 10分)
◎三村秀和 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 30分(含質疑5分)                 
「ナノ加工技術× 次世代放射光」
◎三輪真嗣 東京大学 物性研究所 准教授 30分(含質疑5分)
                  「スピントロニクス× 次世代放射光」
◎全体質疑 10分

■15:50-16:00 アンケート回収・閉会

Access

東京大学弥生キャンパス 弥生講堂一条ホール

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【参加費】
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